あるということ

アーティストの久保田沙耶です。

本日、中村さんと川部さんとで、みささ美術館に伺い、長谷川富三郎作品の収蔵庫を見せて頂きました。

写真にございます分厚い記録簿は、すべて長谷川富三郎の収蔵作品記録となります。はじめは無弟コレクションより約500点、それを皮切りに作品を所蔵している方々より収蔵があり、現在みささ美術館での収蔵作品数はみるみる約700点ほどになりました。

収蔵庫は年中気温も安定しており居心地の良い空間で、すべて額装済みの状態でしっかりと収蔵されておりました。

久保田と中村が大好きな作品「長谷の市」がエアキャップの向こうに霞んで見え、どこかもどかしさを感じつつも、実際にそこに物として存在している奥ゆかしさに感動しました。やっぱり実物を見ると、作品は素晴らしいから今も在るのだけれども、在るから素晴らしいのだなあと思えます。作品をこのような形で残す努力をしてくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

久保田